QR Code

 QR(キューアール)コードとは、1994年に(株)デンソー(現在は分社しデンソーウェーブ)とトヨタ中央研究所が共同開発したマトリックス型2次元シンボルである。なお、QRコードという名称(および単語)は(株)デンソーウェーブの登録商標(第4075066号)である。QRはQuick Responseに由来し、高速読み取りができるように開発された。当初は自動車産業の「かんばん」での使用を念頭に開発されたが、現在ではインターネットやスマートフォンの普及などにより日本に限らず世界的に最も普及している2次元シンボルである。

 QRコードの開発背景を簡単に述べる。1970年にコンピュータへの自動入力を実現するために、IBM社が数字13桁のUPCシンボルを開発した。このUPCシンボルは現在でもポスシステムで広く使用されている。1974年に30桁程度の英数字がコード(シンボル)化できるコード39が開発された。そして、1980年代前半に100桁程度格納できる多段シンボルのコード16Kやコード49が開発された。1990年以降の情報化の進展で更なる情報量の増加、英語以外の言語の表現ができるシンボルの要求が高まった。これを実現するには、多段シンボルより高密度なシンボルが必要となる。そこで1994年に情報量が最大7000桁(数字)で、漢字も扱えるQRコードが開発した。 

「QRコードの事業戦略と標準化」に関する文献を情報処理学会のデジタルプラクティクスに発表しました。興味のある方はどうぞ!!

情報処理学会 デジタルプラクティクス 51号

QRコードの事業戦略と標準化

QRコードに関する本が出版されました。神戸大学の小川先生が、デンソー、デンソーウェーブ、デンソーエスアイなどの社員にヒアリングしまとめたものです。第3章の標準化は小生へのヒアリングと、このホームページの情報が使用されています。

★QRコードの国際標準化の経緯を示した資料です。Standardの項も参照下さい。

QRコードの国際標準化 Ⅰ 2014

QRコードの国際標準化 Ⅱ 2014

QRコードの国際標準化 Ⅲ 2014

★QRコード関連動画を Google Drive にアップしました。容量が大きいのでアクセスに注意してください。

QR Report(J) 20010115.mpg (138M)

QR Report(E) 20010115.mpg (113M)

QR Report 2(J) 20050221.mpg (82M)

応用事例 デンソー幸田製作所 20030122.mpg (24M)

応用事例 デンソー幸田電子基板管理 20030501.wmv (8M)

応用事例 デンソー製品管理 20061110.mpg (18M)

応用事例 角川文庫 20030502.wmv (5M)

応用事例 角川文庫 NHK(J) 20001021.mpg (42M)

★QRコードの1998年から2010年までの新聞記事を Google Drive にアップしました。

★QRコードのアプリケーションに関するプレゼン資料を Google Drive にアップしました。英語が基本で、日本語、中国語、ベトナム語、韓国語があります。内容は次のようになっています。

  A: introduction

  B: Profile of DENSO

  C: QR code features

  D: Standardization for SCM

  E: Requirement for 2D symbology

  F: Application in automotive industry

  G: Application in JAMA

  H: Application in JAPIA

  I: Application in JEITA

  J: Application in JDSA

  K: Application in JTA

  L: Application in the world

 M: Application in japan

  N: Conclusion

  O: Application for mobile phone

  P: Application for complex media

★QRコードに関する大学・研究機関のアプリケーションに関する研究論文をGoogle Driveにアップしました。

アジア諸国における2Dを使用したSCに関する調査研究 2010

アジアの2次元シンボルとRFIDの利用 2010

近畿大学 携帯電話を用いた講義支援システム

金沢工業大学 携帯電話用WEB教材

国立情報学研究所 会議支援システム

産業技術総合研究所 携帯電話の多言語利用

神戸大学 競争優位の源泉としての工業デザイン

筑波大学 2次元コードを用いた紙の折りたたみ構造認識

筑波大学 携帯デバイスと公共空間

防災科学技術研究所 QRコードを利用した被災情報収集

名古屋文理大学 カメラつき携帯電話における2次元コードの活用性

★QRコードの標準化については「Standard」の項も参照ください。